リハビリテーション

【五十肩×理学療法士】いわゆるシリーズ。現役理学療法士が解説!いわゆる五十肩とは??

はじめに

今回は「いわゆる〜」シリーズということで、五十肩について話していきたいと思います。

捻挫、肉離れ、筋が違えた、ぎっくり腰など、

聞いたことはあるけど実際なんなの?という患者さんは多いと思います。

ぜひそんな方にも届いて欲しいなと思います!!

ぜひ最後までみていってください!

五十肩

五十肩といわれる所以

「五十肩」は本来江戸時代に用いられた俗語で, 別名「長命病」とも呼ばれれいました。

『神中整形外科』には, “病態が明らかでないから、やむをえず五十 肩を病名として採用した”と記載されています。

その他にも、肩関節外科学のバイブル『肩―その機能と臨床』(信原克哉 1979年)には、 “五十肩を病名として使うべきではない”と 明記されています

五十肩=俗語

というわけで、病名としては不適切な用語であるということです。

はる坊

五十肩というのは誰でもできます。問題はどう治すかです。

肩関節痛の原因

ほとんどの肩関節疾患は主病変が軟部組織であると言われています。1)

レントゲン画像(骨を見る)とMRIや超音波(軟部組織)を見ることである程度の診断ができると明記されています。

ひと昔前は、レントゲファーストでしたが、現在ではMRIや超音波検査を用いることが必須ともいわれるくらい、この考え方が普及してきています。

そんな中、80歳の方に「五十肩ですね」と言ってしまうのは理学療法士としてはあり得ないことかなと思います。

そこで次に主な肩関節病変について挙げていこうと思います!

腱板断裂

肩甲骨と上腕骨を連結する筋肉に腱板という4つの小さな筋肉が存在します。このいずれかが損傷し、腱板損傷あるいは断裂し痛みを引き起こします。

石灰性腱炎

腱板に付着した石灰が痛みを引き起こす。無症状のケースもある。

変形性関節症

高齢女性に多く、徐々に骨頭の軟骨変性が進行。痛みや可動域制限が強くなる。

凍結肩

肩関節周囲の筋・脂肪組織・関節包などの動きが制限され、日常生活に支障をきたす。

はる坊

これらはほんの一部の病態でさらに多くの病態が存在します。

一口に腱板断裂といっても、さらにその断裂形態や腱板の脂肪変性などを考えると、さらに細分化されていくので、僕たちセラピストはより深く考える必要があります。

  • 皆川洋至:五十肩の超音波診療. medicina. 2021

夜間痛について解説

肩の特徴的な症状として、夜間痛があります。

これは夜寝ている際に、だんだん肩が痛くなってくる現象でかなり多くの肩関節疾患を有する患者さんにみられます。

肩関節痛は不眠の原因にもなりかねないというわけです。

その夜間痛の機序について言われていることをまとめてみます。

炎症

まず下のスライドをみていただきたいのですが、

上記のように、肩関節内で組織の炎症が生じ、それが痛みにつながっているケースもあります。

炎症が疼痛の原因の場合は、整形外科のDrに肩関節内に炎症を抑える注射を打ってもらうと、比較的痛みが落ち着くケースもあります。

炎症が一般的に3〜4日きつい炎症、その後2週ほどして炎症が引いてくることが多いです。

痛くなって間もない時期はこちらのケースかもしれませんね!

はる坊

炎症はPTに手出しできない部分です。

機能的夜間痛

次に機能障害によって生じる夜間痛ですね。

これは肩関節内に生じた拘縮が原因で生じるケースが多いです。

下のスライドのように、手首が固まってしまっている人を見たことがあるでしょうか。

これは筋肉を動かせないことによって生じる「拘縮」と言います。

これが肩関節内の組織に生じてしまうケースです。

機能障害によって生じる夜間痛は非常に多いです。「痛くなって、1ヶ月以上が経過している」などであれば、拘縮がある場合が多い印象です

下の図を見ていただきたいのですが、

背臥位で寝るとどうしても肩甲骨と床面に距離が生じます。この時肩関節は伸展(+外旋)となります。この肢位で拘縮している組織が伸張されると、痛みを出しやすいということです。

夜間痛は出し続けるのも良くないので、このような場合は肩甲骨と床の隙間を埋めるようにタオルや枕を敷いて寝るように指導していますね。

「五十肩は勝手に治る」という意見に対して

巷では、「五十肩は勝手に治る」なんて言われてたりします。

が正直本当のところなんて誰もわかっていません。ので個人的な見解を述べさせていただきます。

勝手に治ったと言っている人は、普段から運動をしているなど活動量が高く、痛くても動かしそれが勝手にリハビリとなっている可能性。

そうでない人は、痛みはなくなったが可動域が狭いままの人が多い可能性。

痛みの出ない範囲で生活した結果、可動域が狭くなった。無理に動かすと痛む場合もありそう。

かなり個人的な見解です。あくまで参考程度に、、

転職も視野に自分を成長させていきましょう!

自分自身、理学療法士として3年半が経過したころ、

院内での勉強会の頻度が急激に減少し、これ以上だらだらと今のところで過ごしていても何も身に付かないなと考えるようになりました。

信頼を置いていた諸先輩方もどんどん辞めていく次第で、、

そこで考えたのが転職です!

これは誰でもできるし、自身の現時点での市場価値を知ることが可能です。

その結果別に転職せずその職場に残るという選択ももちろんありですし、転職活動をするだけなら誰にも害を与えず自分にはメリットしかないです!

「転職に意味がある」というより、「転職活動に意味がある」ということです。

変わらないことはもちろん大事です。でも、変わろうとする思い、変わろうとする覚悟、一歩踏む出す勇気も大事なんじゃないかなと思います。

やるか今やるかです!

この機に一度転職活動をしてみるのはいかがでしょうか?

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