はる坊です。
医療従事者の方なら特に聞いたことのある「診療報酬(レセプト)」
今回は「この制度が医療従事者の給与と関係があるのか」について深掘りしていきたいと思います!
- このまま医療従事者として働いていて将来給与は上がるの?
- 海外の理学療法士は給与が高いのに日本はなぜ平均年収くらいなの?
日本は制度が変わらないと給与が上がらないという意見を多く聞きます。
僕もまさにその通りだと思っていますし、そう思ったからこそ理学療法士から医療機器メーカーへと転職しました。
診療報酬制度が医療従事者の給与にどのような影響があるのかについても解説していきます。
ぜひ参考になれば幸いです!
📍今回の記事でわかること
- 診療報酬制度の概要
- 日本の医療従事者の給与は上がるのか?
はる坊
医療従事者として働く以上必ず知っておいた方がいい内容です!
目次
そもそも診療報酬制度とは?医療従事者の給料が決まる仕組み
医療従事者の方なら一度は聞いたことがある「レセプト」
これは、医療機関が保険者に提出する月毎の診療報酬明細書のことです。
診療報酬とは、診察・治療・処方などの医療行為の対価として医療機関に支払われる費用のことで、個々の技術やサービスを点数化し診療報酬点数をもとに算出されます。
図で見た方がわかりやすいですね笑(図1)

「レセプトではじかれる」という言葉は診療報酬を請求したのに通らないという意味ですね。
診療報酬点数は厚労省によって決められています。
例えば、
- 運動器リハビリテーション(Ⅰ)185点(令和8年時点)
- K082 人工股関節置換術 37690点(令和8年時点)
1点=10円なので、1単位(20分)のリハビリを行うと1850円、人工股関節全置換術を行うと376900円を病院は審査機関に対し請求できるというわけです。
この診療報酬点数は「しろぼんねっと」から簡単に確認できるので、ぜひ医療従事者の方々は自分の行なっている医療行為が何点なのかな〜というのを一度チェックしてみましょう!
そして医療従事者の給与は、診療報酬の点数に比例します。
- リハビリを行う
- 診療報酬(患者3割・国7割)を請求
- 診療報酬点数の分だけ病院に支払
- 売上の中から医療従事者に給与支払
稼いだ中から給与が支払われる流れです。
理学療法士1人あたりが病院にもたらす利益は年間1000万円前後です。そう考えるとその中から400〜500万円前後が支払われるのは妥当なところです。
医師は手術点数の桁が違うことを先ほど示したのでその分給与が高くなるということです。
少し視野を広げると、業界によって1人あたりの稼ぐ額は大きく異なります。1人で稼ぐ額が大きいほど給与水準も上がるのがこの資本主義社会の在り方です。
だからこそ僕は医療機器メーカーへ転職したわけです。
蛇足ですみません。
はる坊
診療報酬点数さえ大幅に上がれば医療従事者の給与も大幅に上がるはずです!!
【結論】診療報酬制度が変わらないと医療従事者の給与は上がらない!!
先程も申し上げたように、今回の話の結論は
診療報酬点数が上がらないと医療従事者の給与は上がらないという事実です。
ここさえ変われば、、と思う医療従事者の方々は多いですね。
診療報酬の改定は2年に1回です。(厚労省)
そして、運動器リハビリテーションの診療報酬点数は10年間ほとんど上がっていないのが現実です。
- 2010年 運動器リハビリテーション(Ⅰ):175点
- 2026年 運動器リハビリテーション(Ⅰ):185点
10点上昇=100円上昇です。
参考までにですが、
- 2010年 卵1パックの値段:約216円
- 2026年 卵1パックの値段:約315円
- 2010年 ディズニーチケット 5800円
- 2026年 ディズニーチケット 9900円
要するに理学療法士の稼げる額は10〜15年間ほとんど上がっていないということです。
ここが変わるのを待つより、自分が変わった方が早いと僕は考えました。
特にこれからインフレが予測される世の中です。
転職・副業・投資、積極的にお金に関する行動をしていきましょう!
はる坊
10年後はわかりません。でも今すぐには変わりません。
アメリカと日本の医療制度の違い
自由診療中心のアメリカと国民皆保険制度の日本
外国に目を向けると、そもそも国の医療制度が大きく異なります。
- 日本…国民皆保険制度
- アメリカ…自由診療
国民皆保険制度(参照:厚労省)
- 国民全員を公的医療保険で保障
- 医療機関を自由に選べる
- 安い医療費で高度な医療
- 社会保険方式を基本としつつ、皆保険を維持するため公費を投入
この制度がある以上、誰でもどこでも高度な医療を受けることが可能です。
ただ、これ聞こえはとてもいいんですが、医療従事者の立場から言うと納得のいかない点は多いです。
これのために病院の収益は圧迫され、医療従事者を離職する人も多いですからね。
良くも悪くも、戦後に日本はアメリカの歴史を辿ってきました。
いずれアメリカのように全てが自由診療になればいいのになあと心のどこかでは思っています。
はる坊
医療は設けてはいけないという日本の文化には疑問を持つことが多々あります。
なぜアメリカの理学療法士や看護師は高年収なのか
アメリカでは日本と違い年収が高い傾向にあります。
- 日本の理学療法士:430〜440万円
- アメリカの場合:1000万円以上
この差はアメリカの医療制度が自由診療なことにあります。
実力さえあれば、患者さんが来て高い報酬でも支払ってくれます。
アメリカの理学療法士の特徴として
- 開業権がある
- 医師の指示なく評価・治療が行える
- 大学院を出る必要がある
理学療法士になるのは日本より大変そうですね笑

図2に示したようにアメリカは医療職も資本主義社会真っ只中です。
医療職であっても市場競争性が高く、より質の良いかつ高い独立性を持ってみなさん働かれています。
自由診療なので手術代、リハビリ代を引き上げることでいくらでも収益が上がる構造です。
もちろん誰でも良い医療が受けられないというのは難点ですが、医療従事者を守る観点で言うと非常に良い制度だと思います。
現場に満足していないなら転職も視野に入れよう!
診療報酬に依存しない業界・職種への転職
診療報酬に依存しているうちは、給与が大きく上がることはありません。
もし給与を上げたいと考えているなら、医療従事者だと限界があります。
選択肢としては以下の通りです。
- 全く別の稼げる業界へ転職
- 医療従事者+副業(サイドビジネス)
- 自由診療併設の理学療法士
- 起業
他にあればぜひ教えてください!
もし現状の給与水準や生活に満足できていない、インフレに対応できるのか不安という気持ちが強いなら現状を変える努力をおすすめします!
先程紹介した中で一番再現性高く給与水準を上げるなら「稼げる業界への転職」です。これは間違いありません。
かといってなかなか1人で転職活動といってもいきなりは難しいと思うので、転職エージェントを活用したり、周りの友人や教授、上司に相談してみましょう!
転職エージェントについてまとめている記事もありますのでぜひ参考にしてみてください!
医療従事者の強みを活かせるおすすめの転職先とキャリアパス
ここは少し僕自身の話にも通ずるところがありますが、
医療従事者の強みは病院での勤務経験です。
これにはいろいろな意味が含まれます。
- 医師やいろいろな医療職の人と話せる
- 病院のタイムスケジュールを把握している(カンファや手術)
- 疾患の内容、解剖学運動学、薬の名前などに詳しい
これらは間違いなく強みです。
外に出て分かりましたが、医師の方々とお話しするのって普通の人は苦手意識が強いらしいです。
看護師さんや理学療法士さんってたんたんと話す方が多いですし、医療機器メーカーに来てそこは意外と褒められる部分でしたね。
- 医療機器メーカー
- 医療機器の代理店
- 医療DX関連
- 薬のMR
この辺りは転職先として一つ候補になってくるはずです!
もちろんサイドビジネスも応援しています!
まとめ|行動することで道は必ず変わる!
診療報酬制度についてまとめてきましたが、改めてみても医療従事者は日本において非常に冷遇されている印象です。
医療従事者の方々は本当に人のために頑張れる芯の強い人が多いです。
現場で働いていた身としてそこは重々承知しているつもりです。
でもそんな人たちを守る環境が整っていないのが日本の現状です。
自分の身を守れるのは自分だけです!
今に不安や疑問を抱いているならぜひ行動しましょう!
僕も日々挑戦していきます🔥
はる坊の企業転職の話はこちらから⇩


