はじめに。
今日は理学療法評価でもある、圧痛所見や叩打痛の意味について少し深掘りしてみたいなと思います!
理学療法士として臨床に出て2年半ほどになりますが、
まだまだカンファレンスではぼこぼこにされてます。
理学療法評価はとれたとしても、その意味を解釈するのはとても難儀します。
先輩に聞いた話や講義を受けて、圧痛や叩打痛の意味を考えるようになりました。
皆さんの臨床の一助になればと思います!
圧痛所見とは?
圧痛所見ってみなさんどれくらい慎重にとっているのかは少し気になります。
ぶっちゃけ、押し方によっては僕らでもめっちゃ痛いですよね。
多分痛い時って、軽く触れたくらいでも痛いものです。
「痛みの出る部位で何が生じているのか、まずそこを考えろ」です。
痛みが出てる部位では、発痛物質が産生されていて、その部位の圧迫や伸張によって発痛物質に圧が加わると痛みがでる
というふうに僕は捉えています。
ということは軽く圧を加えただけでも痛いはずです。
あるいはその組織を伸張するような操作を加えると痛むはずです。
僕の頭の中のイメージを図にしてみました。
こんな感じ。
丁寧に触ってあげて、痛みが出ればそれは「圧痛あり」と捉えて、その組織になにか病態が隠されている可能性を考えます。
少し感覚的に話しましたが、これが圧痛所見であると僕は捉えています。
叩打痛の意義
叩打痛は、骨や骨膜に異常がある時にとることができる所見だと考えています。
以前あったことなのですが、
腸骨体の疲労骨折のような画像所見がある患者さんに対し、
ちょうどMRIで骨吸収が疑われる部位に対して叩いてみてそれを叩打痛ありととらえていました。
その症例をカンファレンスにあげたところ、
「それは本当に叩打痛ありと捉えていいのか」
と指摘されました。
あとで指導をあおいだところ、
「叩打痛が本当にあるのなら、恐らくそこだけじゃなくてその部位に響くようにいろんなところを叩いても痛いはずだ。骨に振動を送るようにいろんなところから叩いてみろ。」
と言われ、この人かしこって思いました。。
「例えば橈骨遠位端骨折とかで叩打痛ありと評価するなら、橈骨遠位部だけでなく肘の方や手を叩いてみてそれでも痛いなら骨を疑うと。痛い部位にある筋肉なんてどうせ筋スパズムも生じていて叩いたらそら痛いやろ」
この人かしこって再度思いました。
この評価をカンファで挙げた症例に対し再度試みたところ、全く痛くないとのことでした。
そこからは軟部組織由来の疼痛を必死に探しまくったわけで。。
みなさんも叩打痛の意義を再度考えて、試してみてください!
最後に。
自分に言い聞かせるようですが、
評価を取って満足していてはダメです!
より正確な評価、辻褄があう解釈を繰り返していく中で初めて治療成績が伴います。
評価の意味についてもっと一緒に勉強していきましょう!