目次
はじめに
理学療法士にとっての自己投資ってなんなのか。
様々な経済本や自己啓発本を読んだり、動画を見ていると、「20代のうちは率先して自己投資を行うべき」という文をよく見かけます。
自己投資とはその名の通り、自分に投資をすることで稼ぐ能力を高めることです。
トップ理学療法士の人が何をして稼いでいるのか。その背景に何があるのかについて考えてみたいと思います。
最近、転職活動を経て今後の自分について考えていましたが、今のままだとただの理学療法士で終わってしまうなあと思い、今回の記事を書くに至りました。
ぜひ誰かの助けになればと思います!
理学療法士を続けるか否か。
転職活動をしてまず考えたことは、このまま理学療法士を続けるかという問題です。
お金のことを考えた時にこの考えが出てきました。
理学療法士の平均年収を以下に記載します。
理学療法士の平均年収(ChatGPT参照)
新人・経験者 … 300〜400万円
経験者(5〜10年) … 約400〜500万円
ベテラン(10年以上) … 約500〜600万円
※管理職や専門資格の取得、自費診療によるインセンティブのある施設ではさらに高くなることがある
概ねこんな感じです。
地方と都市部でさらに前後しますが、どちらにしても決して高いとは言えませんね。
ちなみに米国ではPT需要が高く、1000万円オーバーは目指しやすいそうです。(ChatGPT参照)
これらを踏まえて自分の出した答えは、
「やりたいことをやれば日々のストレスがなくなる、だから理学療法士をしよう」
この結論に行きつきました。
近年のNISAブームもあって、FIRE(経済的自立早期退職の略称)という単語を聞くようになりました。
労働して得るお金ではなく、配当金など資産から得られるお金で生活費が賄える状態です。
正直憧れましたが、
4年働いてある程度知識が得られた今、労働をしているというより半分趣味で理学療法士をしているように思えてきました。
整形で解剖や運動学の知識を取り入れることが楽しく思えるので、よりそう思うのかもしれません。
働いている気分なく働ければ、ある意味FIREなんじゃないかなって。
これ社会人1年目のときの自分に聞かせたらめっちゃ引かれる気がします笑
だからこそ今後も理学療法士として生きていこうと思い、また整形外科の理学療法士の職場に新たに転職しました。
理学療法士としての自己投資
理学療法士として生きていくための、自分の思う自己投資を挙げてみます。
① 資格取得
資格取得はさらに理学療法士としての市場価値を高めるためには非常にいいと思います。
何より、第3者の目から見てわかりやすいですよね。この人こんな資格もあるんだってなります。
各種資格(一例)
・認定運動器理学療法士、専門運動器理学療法士 :日本理学療法士協会
・アスレティックトレーナー :日本スポーツ協会
・NSCA-CPT、CSCS :NSCA Japan
今パッと思いついたものを挙げたみました。
あとは各学会が保有する資格などですかね。PTと何か違う資格があると、一般PTと比べた時の差別化ができますし、この人PTとして頑張ってるなと見てもらえます。
② 学会発表
この医療業界では、「学術集会」というものが存在します。
その名の通り各理学療法士が実際担当した患者さんの症例報告や、研究などを病院同士が交流し意見交換を行う場です。
名の通っているセラピストの先生方は、ほとんどこの症例報告や研究活動をされています。
名前をネット検索にかけると多数出てきます。
逆にこれをせず、理学療法士としての成功はあり得ないかなというくらいです。
ざっとこんなところでしょうか。なんにせよ、理学療法士としての自己投資を行える環境に自分を置くことが大切です。
1人で行うのは無理です。
周りの人間も同じような志を持つ職場に身を置くことはとても大事にしています!
いち社会人としての自己投資
理学療法士と並行して行うべき自己投資もあると考えています。
簿記
簿記を取得するメリットを以下に羅列してみます。
簿記の取得メリット
ビジネスの基礎知識が身につく
- 簿記は、会社の経営状況を数字で理解するためのスキル
- 経理・財務職だけでなく、営業や管理職でも役立つ基礎知識になる
転職やキャリアアップに有利(PTにはあまり関係ないかも)
- 経理・財務部門への異動や転職を希望する際、簿記の知識があると評価されやすい。
- 簿記2級以上は特に企業が重視する資格の1つ。
副業や起業にも活用できる
- 自営業や副業の収支管理に役立ち、効率的に事業を運営できる。
- 税務の知識も深まるため、節税対策にも応用可能。
経営視点を身につける
- 簿記の学習を通じて、コストや利益の考え方を学び、経営者視点を持てるようになる。
お金で回っているこの資本主義社会において、お金の勉強は業種問わず必須科目です。
PTなら家計管理に役立つレベルの3級でも十分だと思うので頑張りましょう!
ファイナンシャルプランナー(FP)
FPを取得するメリットは以下の通りです。
個人の資産形成に役立つ
- FPの学習内容は、保険、税金、投資、不動産、年金など幅広い個人のお金に関する知識です。
- 自分の資産運用やライフプランニングに直結するスキル。
家族や周囲の人をサポートできる
- 家族や友人の保険選びや住宅購入の相談に乗れるようになる。
- 特に、ライフイベントごとの適切な選択肢を提案できるようになる。
金融業界でのキャリアに強い
- 保険会社や銀行、証券会社などでの仕事に直結する資格。
- 特に2級以上は評価が高く、転職市場でのアピールポイントになる。
社会人としての教養になる
- FPの知識は、社会人として必要な「お金の教養」を体系的に学べる点が魅力。
- 会社員でも、給与や年金に関する正しい理解が得られる。
これらを取得すると、自身のキャリアをより具体的に考えることが可能になります。
転職や副業の選択肢も増えますし、なによりどちらも比較的短期間で学習可能で、費用対効果が高い資格です。
医療業界にいると、正直この「ビジネス」に関する話題に疎くなってしまいます。はっきり言います。ここは一般職と比べてかなり弱いです。
そこを補填するためにも、簿記やFPという資格を取得、さらにはNISAなどで株式を取り扱ってみると、医療従事者としての視点だけでなく、社会情勢も抵抗なく取り入れやすくなるのでおすすめです!
僕もこの退職までの期間を使ってこれらの取得に励みます。
最後に
この転職活動や退職活動中、いろんな人に聞かれる質問がありました。
「理学療法士の理想像はどんなの?」
この質問です。確かに今までざっくりとしか考えてこなかったのですが、今はかなり明確になっています。
「どんな患者さんがきても治せる、地域に貢献できる理学療法士になりたいです」
スッとこんな言葉を並べていました。
僕自身、大学教授をやりたいわけでもなければ、プロの帯同をしたいとかはありません。
ただ自分の知欲を満たしてくれるのが、この理学療法士の勉強であることは間違いないので、この生活が続けば満足できるなと考えています。
そんなわけでこの言葉を選びました。
そんなPTの仕事が合わなければ辞めて一般職に就けばいいだけです。
ただそれだけです。
この記事が理学療法士続けるか難民の一助になれば幸いです。